製造工程

表面処理

表面処理とは

表面処理とは
アルミニウムの保護膜を厚くし、耐候性に優れた色を付けます。アルミニウムは、美しい銀白色をしていますが、大気中で薄く安定した自然酸化皮膜に覆われています。これにより耐食性はある程度付与されていますが、さらに耐食性を高め、意匠性、耐摩耗性などを付与するために、陽極酸化処理で厚い陽極酸化皮膜を形成します。

表面処理の工程

表面処理の工程

押出された形材を枠にたて吊りにして行う方法で、全工程が自動化されています。電解着色は単一浴で、ステン色から黒色までの多色着色が可能です。色調も安定しており、枠単位着色も可能です。塗装はアクリル樹脂塗装による電着塗装によって、耐久性を高めています。

電解着色ではステンから黒までの着色が可能

電解着色ではステンから黒までの着色が可能

電解着色は単一浴で、ステン色から黒色までの多色着色が可能です。色調も安定しており、枠単位着色も可能です。塗装はアクリル樹脂塗装による電着塗装によって、耐久性を高めています。

電解着色

ご検討の際は、カラーサンプルにて色調をご確認ください。

表面処理工程

表面処理工程

陽極酸化皮膜

陽極酸化皮膜

陽極酸化処理は水の電気分解と同じ原理を利用したものです。水(H2O)を電気分解すると、陽極(+)からは酸素(O2)、陰極(−)からは水素(H2)が発生します。アルミニウム形材を陽極として硫酸浴中で電気分解をすると、アルミニウム形材表面から酸素(O2)が発生すると同時に、アルミニウムが酸素と結びつき、酸化アルミニウムの膜が生成されます。このように生成した皮膜のことを陽極酸化皮膜といいます。

電解着色

電解着色

陽極酸化処理で生成した皮膜は、100〜150Å程度の微細な孔を持つ多孔質皮膜です。電解着色は、このような皮膜が生成されたアルミニウム材を金属塩が溶解された着色液中で電気分解することにより、皮膜の微細孔内に金属または金属化合物を析出させて着色する処理です。ステン色〜黒まで単一浴で着色が可能です。なお、この処理品は、耐候性に優れていて紫外線で変退色しにくいのが特徴です。

封孔処理

封孔処理

封孔処理とは、陽極酸化処理によってアルミニウム材表面に生成した多孔質皮膜の微細孔を封じることによって、耐汚染性、耐食性などを改善する処理です。

電着塗装

電着塗装

電着塗装とは、陽極酸化皮膜が生成されたアルミニウム材を電着塗料槽内に浸漬し、陽極(+)として電圧を印加して、電気泳動現象によりアルミニウム材表面に塗料樹脂を析出させる方法です。電着塗装後に焼付乾燥を行い塗膜とします。艶有り、艶消し、ホワイトなどがあり、それぞれ別の塗料槽で処理を行い、耐候性および意匠性をさらに高めます。

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