マグネシウム Q&A

マグネシウム Q&A

マグネシウムの押出加工でできる形状は
アルミニウム合金で成形できる形状は、マグネシウム合金でも成形可能です。高トング比のヒートシンクやFAフレームのようなホロー材も成形できます。
マグネシウム押出形材の用途は
薄肉板材を利用した家電製品の外装部、軽量化を目的として形材を利用した福祉機器やロボットの構造材などがあります。また、振動吸収性を利用しオーディオ機器や機械部品への展開が期待されています。
複雑な形状は押出だけではできないのでは
押出形材を切削、鍛造、接合などの加工を行なうことにより様々な用途にお使いいただけます。二次加工についてもお問い合わせください。
肉厚の精度はどのくらいですか
通常±0.05mm程度です。(圧延材は一般的に±0.025mm程度です)
材料の各種品質は
基本的にはJIS(日本工業規格)H4204「マグネシウム合金押出形材」に基づきます。
曲げや絞り加工は可能ですか
通常は熱間加工(200℃以上)にて可能です。
耐食性はどうですか
一般的にマグネシウム合金は腐食しやすいです。アルミニウムの含有量が高いほど耐食性が良くなります。
耐食性を高めるにはどうしたらいいですか
一般的には加工後に表面処理を施します。
どのような表面処理方法がありますか
化成処理あるいは陽極酸化処理+塗装が一般的です。
アルミニウムと同様な着色皮膜が可能ですか
アルミニウムとは皮膜構造が異なるためアルミのような金属光沢等の意匠性は得られません。
塗装は各種色調が可能ですか
耐食性を高めるため防錆顔料が含まれる塗装を施すため色調は限定されます。
表面処理後の加工は可能ですか
加工による断面からの腐食が想定されますので耐食性の観点から全加工後の表面処理をお勧めします。
溶接は可能ですか
マグネシウム同士の溶接は可能です。マグネシウムと鉄との溶接はできません。
調質(熱処理)は可能ですか
基本的には可能です。
異種金属接触腐食について教えてください
マグネシウムは実用金属材料では最も卑な金属であり、他の金属材料と接触する場合は十分な配慮(表面処理・樹脂を挟むなど)が必要です。
納期はどのくらいですか
押出金型がある場合は1ヶ月程度です。詳細はお問い合わせください。
発注ロットはどのくらいですか
量産品の場合で50kg以上でお願いします。詳細はお問い合わせください。
マグネシウムは発火するのですか
鋳造ビレット・押出形材に危険性はありません。切削加工時などに発生する微粉末は発火の危険性がありますので十分な注意が必要です。
マグネシウムは人体に対する毒性はありますか
通常人体には無害です。
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