ヒートシンク オフセットSSタイプ
特長と性能
アルミ押出形材製ヒートシンクの特長を生かし、一列おきにフィンピッチをオフセット(特許出願中)することにより、従来の押出形材(くし形)ヒートシンクに比べ大幅に性能を向上させています。
そのため、フィンの高さが(最大)1/2で、当社従来の押出形材ヒートシンクと 同等の性能を確保できますので、装置の小型・軽量化が図れます。
データが証明する高性能
同一寸法(大きさ)で比較した場合、くし形ヒートシンク(従来型)に比べ放熱性能が向上。
※上記温度分布図は、3次元熱流体シミュレーションによる解析結果です(風速3m/s時)。
熱抵抗の比較
●熱抵抗値: ヒートシンクの放熱性能を示す一般的指標。数値が小さいほど放熱性能が高いことを示します。
- ・オフセットSSタイプ(新型)
- ・くし形ヒートシンク(従来型)
- ・くし形ヒートシンク(従来型)フィン高さ約2倍
- を比較実験しました。
放熱性能向上の原理
フィンの分割およびオフセットにより温度境界層を分断するとともに、空気をフィンに衝突する機会を増やすことで放熱性能を向上させます。
用途展開
強制空冷でかつ、省スペースが求められる装置に最適です。
〈適用例〉
・家電/民生機器(高周波インバータ・電源部)
・各種産業機器の制御基盤
・小型電子部品
・自動車、ハイブリッド車 関連機器
・モータ制御インバータ など
サイズによる性能比較
※下記性能曲線は熱流体シミュレーションによる解析結果です。
W50×H50
・オフセットSSタイプ(新型)
・くし形ヒートシンク(従来型)
W107×H50
・オフセットSSタイプ(新型)
・くし形ヒートシンク(従来型)
W200×H50
・オフセットSSタイプ(新型)
・くし形ヒートシンク(従来型)
仕様
材料:A6063S-T5(生地材)
表面処理
表面処理:アルマイト仕様(着色)も対応可能です。
加工対応
精密切断・精密切削・穴あけ加工等対応可能です。
製造可能範囲・規格サイズ
幅(W):30〜300mm
長さ(L):50〜1,000mm
高さ(H):40〜70mm
※製造・加工できるサイズ・フィンピッチには制約があります。また性能についてもサイズによって変わります。 詳しくはお問い合わせください。
オフセットとは
アルミ押出形材製ヒートシンク(※断面A)のフィン中心を基準にして、その基準からフィンをずらすこと(※断面B)を意味しています。